救急外来は24時間体制で休憩がない?!
救急外来は24時間365日、重篤な患者さんの対応に追われているため「忙しい」というイメージがありますが、そこで働いている看護師の勤務体制はどうなっているのでしょうか。一日の流れから見ていきましょう。
救急看護師の勤務体制は?
看護師の勤務体制には二交代制と三交代制がありますが勤務している病院によって違いますし、救急外来として常駐しているところもあれば夜勤の時間帯のみ救急外来を担当する、など様式もバラバラなので一概に救急看護師の勤務体制について言及することはできません。ですが、救急処置や救命措置が必要な患者さんを受け入れている病院は24時間365日稼働しているため、一般的な病院よりも多忙になる傾向があります。
また、基本的には日勤と夜勤でシフトを組んでいますが、平日の夕方以降や休日は救急外来に来る患者さんも多いため遅番勤務も配置して平日よりも看護師の数を増やして患者さんに対応しているところもあります。特に、年末年始やゴールデンウィークなど連休が続く場合は多忙になりやすいため、「定時で帰れない」「夜勤の時間帯に重症の患者さんが多く運ばれてきて朝になってからようやく看護記録をつけれた」といったことも珍しくはありません。
一日の流れを見てみよう
救急看護師が忙しいのは分かりましたが、実際にどのような流れで仕事をしているのか時間軸に沿って具体的に見ていきましょう。
【8:30~】
日勤の開始時間です。
まずは夜勤リーダーから申し送りを受け、患者さんの検査状況や状態を共有します。次から次へと患者さんが運ばれてくることも多い救急外来では、どの患者さんか分かりやすいようにホワイトボードなどにベッド番号を記載し、その番号にどんな状況かを書き込んですべてのスタッフが視覚的にも分かりやすいように工夫しているところもあります。
申し送りが終わったらそれぞれの担当患者を決定し、外来に患者さんがきたら対応します。もし、患者さんがこなければ救急外来内の点検や物品をチェックします。
【午後~】
午後診療のある病院ならそのまま一般外来で診察しますが、午後診療がない病院では午後に訪れた患者さんはすべて救急外来で対応します。午前に比べて患者さんが一気に増えますが急変の可能性がないかを迅速かつ正確に実施することが大切です。
【夕方~】
夜勤シフトと交代です。日勤の開始時間と同様に申し送りをし、受け持ちの患者さんの引継ぎを行います。基本的に日勤とやることは変わりませんが、夜勤は日勤に比べて勤務時間が長いため夕食の時間や仮眠の時間がしっかりと確保されているのが特徴です。
ほとんどの病院で診療時間が終了しているので夜勤の時間帯には受診場所に困った患者さんがたくさん来院してきます。そのため、日勤よりも夜勤の方が忙しくなりがちですが、落ち着いて対応すれば仮眠の時間もしっかりと確保できます。