心身ともに「ハード」な仕事
救急看護師として働くデメリットはなんといっても「ハード」なことです。「少ない情報で判断しなければならない」「迅速な対応が必要」「ミスが許されない」と身体的にも精神的にもとても厳しい仕事です。
精神的・体力的に厳しい
救急外来に運ばれてくる患者さんの命を助けるためには瞬時に判断し、迅速に対応することが大切です。もちろん、ミスは許されません。そのため、プレッシャーも大きく精神的に非常に厳しい仕事です。
また、連休が続いたりして一般的な病院での診療が終了している場合は救急外来にたくさんの患者さんが来院するため、患者さんが重なってしまうこともありますし、自分で救急外来を訪れて比較的症状が軽く見えるウォークインの患者さんが急変して急に忙しくなってしまうこともあるため、なかなか休憩が取れないことも珍しいことではありません。さらに、救急外来という特性上、夜勤も多く、忙しくなると残業も増えるため体力的にも厳しい仕事です。
意外と多いモンスターペイシェント
救急外来とは突然具合が悪くなった人や事故でケガをした人など緊急性が高い患者さんの診察をするところですが、「日中は混んでいるから」などの理由で来院する人もいます。一般的な病院では来院順に診察をしますが、救急外来は重症度が高い人から診察するため、緊急性の高くない人は後回しにされることもありますが、そうすると「先に来ていたのに!」とクレームをいってくる人や「忙しいから薬は一週間分処方して!」と無理な要求をしてくる人がいます。このような患者の対応も救急看護師の仕事ですが、重篤な患者さんとは違う対応にストレスも溜まり、精神的に疲弊してしまいます。
ご家族から責められることもある
救急外来では緊急性の高い人から治療しますが、運ばれたときの状態によっては治療が間に合わず残念な結果になってしまうこともあります。なかなか現実を受け入れられないご家族も多く、中には看護師を責める人もいます。一刻を争い、わずかなミスすら許されないプレッシャーの中で頑張って働いているのに、さらに責められるのは非常につらいことです。
勉強が欠かせない
さまざまな症状の人が来院するため救急看護師には幅広い知識や高い看護スキルが必要ですが、ただ漠然と働いていただけでは身につけることはできません。それぞれの診療科の知識やスキルを身につけ、赤ちゃんからお年寄りまでカバーするにはきちんと勉強して努力することが大切です。
なかなか休憩が取れない
急に体調が悪くなって運ばれてくる患者さんが多ので救急外来では夜勤の方が忙しく残業になることもありますし、非常時はオンコールで呼び出されることもあります。休憩時間や仮眠時間が確保されてはいますが、患者さんが多いときは休憩時間になってもそのまま治療を優先させなければならないため、疲労は溜まる一方です。